大人からピアノを始めた方は
「楽譜が読めない」「読むのが遅い」という悩みを持っている方は多いのではないでしょうか?
筆者は月70名以上の大人の方にレッスンしていますが
生徒さんの多くがこの悩みをお持ちです。
・なぜ楽譜が読めないのか?
・大人からピアノを始めた人が必要なスキルは①理解&②実践
・スキルを身に付けるための具体的な練習方法
なぜ楽譜が読めないのか?
楽譜を読んで弾くことは多くのことを同時に行わなくてはいけません。
①楽譜を見る→②音やリズムを理解する→③弾く
①〜③の一連の流れを『譜読み』と言いますが、
最初につまずいてしまう方も多いのではないでしょうか?
私の経験上、大人の方は練習方法を理解した上で実践できるので
子どもと比較して上達が早いのも特徴です。
では、具体的なスキルの習得方法をお伝えします。
スキル①|楽典の基礎を理解する
楽典の基礎はなぜ必要?
楽典とは、音楽を演奏するために必要な知識のことです。
最低限の楽典を理解することで、楽譜に書かれている内容が理解でき、
楽譜を読んで弾くことがスムーズにできるようになります。
オススメのテキストと併用ドリル
オススメポイント
- 分厚い理論書は読む気がしない方には特にオススメ
- 説明文がコンパクトで分かりやすい。
- 楽譜と行き来しながら、気になることがすぐに調べられる。
スキル②|譜読みを繰り返し練習する
譜読み練習はなぜ必要?
楽典の基礎が理解できたら、次は実践です。
『譜読み』は正しい方法で数をこなすことで上達します。
楽譜を見たらすぐに弾き始めていませんか?
演奏前、演奏中に気をつけたいポイントをあげていきます。
譜読み練習のポイント
楽譜の全体像を把握する
- 調を確認
- 拍子を確認
- 曲の進行を確認
- 転調しているか確認
- 共通している箇所を探す。
演奏する
- 指づかいを守り、正しいリズムで片手ずつ弾く。
- 区切りながら同じテンポで弾く。(弾きづらい箇所だけゆっくりならない。)
注意点
- 暗譜しない。
- できるだけ手元を見ずに。
- 自身の音をよく聞く。
オススメの練習本
『譜読み』は、正しい方法で数をこなすことで上達します。
自身が弾きたい曲で譜読みを練習していくのも良いと思いますが、
長かったり、難易度の高い曲ですと
譜読みの練習というよりは、弾くことに一生懸命になってしまいます。
ポイントは「譜読み」に特化した練習本を用意して数をこなしていくことです。
オススメは初見用の練習本です。
初見の本は1曲が短く取り組みやすいですし、
色々な調や拍子や曲調の違う種類の曲が掲載されているからです。
レパートリーと並行して、譜読みの課題を少しずつ取り入れていきましょう。
少しずつ譜読みが早くなっていくのを実感できると思います。
最後にオススメの本をご紹介しますね。
まとめ
- 『譜読み』をスムーズに行うには楽典の理解が大切
- 理解➡️実践練習を繰り返す。
- 効率よく習得するには正しい方法で譜読み練習を行う。
譜読みが早くなると、色々な曲を弾くことができて
ピアノを弾くことがますます楽しくなります。
地道な練習になりますが、毎日少しずつ続けることで必ずできるようになりますよ。
ピアノを始めたあなたを応援しています。
最後まで読んでくださりありがとうございました!