楽譜を選ぶ時、どれくらいのレベルの楽譜を選べばいいのか悩みませんか?
市販の楽譜には「簡単に弾ける〜」「誰でも弾ける〜」とか
「初級」「中級」「星の数☆☆☆」でレベルを表しているものが多いと思います
でもこれは、楽譜選びの落とし穴である場合もあります
「初級」と書いてあるのに弾いてみたら意外と難しかったという経験はありませんか?
今回は「初級」「中級」「星の数」などのレベル分けに惑わされないで
自分で楽譜の難易度を見極める方法5つをご紹介します
筆者がピアノ講師として生徒さんに楽譜を選んであげるときに
押さえているポイントです
解説していきますね
1.♯・♭が少ない調の曲
調号は♯・♭1つまで
♯ | ♭ | |
---|---|---|
0個 | ハ長調・イ短調 | ハ長調・イ短調 |
1個 | ト長調・ホ短調 | ヘ長調・二短調 |
ト音記号の横に何もないハ長調・イ短調か、♯・♭が1つついている調の楽譜を選ぶと導入しやすいです
曲には、調という曲全体の色を決める定義があります
調を表す記号を調号といい、ト音記号、ヘ音記号の右隣に♯や♭を表記して表します
上記の楽譜は何も表記がないのでハ長調という調を表し、この曲を演奏するとき
”♯や♭はつけないで”という意味になります
(臨時記号といって一時的に♯や♭をつけることはあります)
このように、ハ長調のように何もつかない調や
♯、♭が1つ付く調の楽譜を選ぶと導入しやすいです
2.音域が広くない曲
ト音記号・ヘ音記号ともに五線の範囲内の音域
五線より高い音もしくは低い音を表すとき、加線を使って表記します
加線がある楽譜は音域が広く、パッと見て何の音か読むのは難易度が高いため初心者の方にはオススメしません
五線の上に音符が収まっている楽譜を選びましょう
3.左手のリズムがやさしい曲
左手のリズムは4分、2分、全音符の単音
右手は早い段階でスムーズに弾けるようになると思いますが、両手にすると難易度がグッと上がりますよね
左手のリズムがやさしいものを選ぶと両手に合わせることがラクです
できれば和音よりも単音が多い曲を選ぶと良いでしょう
4.テンポのゆっくりした曲
ゆっくりな曲
楽譜の初めには速度記号がついています
左の楽譜は
”4分音符を1分間に64〜68回刻むテンポで弾く”という意味になります
実際にどのくらいの速さなのかメトロノームに合わせて手拍子をしてみるとわかりやすいですよ
他にもアンダンテ(ゆっくり歩くような速さで)、ラルゴ(ゆったりとのびやかに)などの速度標語もあります
5.短い曲
楽譜を見ていただくとわかると思いますが
見開き1ページくらい、小節数で示すと16小節〜32小節くらいの長さの曲を選ぶと良いでしょう
まとめ
今はぷりんと楽譜や楽譜@ELISEなどで、インターネットで好きな楽譜を1曲ずつ購入できます
上記のようなsample画像を見て自分が弾けそうか判断できたら
楽譜選びを失敗することは少なくなりますよね
よろしければ参考にしていただけたら幸いです
最後まで読んでくださりありがとうございました!