アルペジオとは日本語では分散和音のことを言い、色々な種類があります
今回はピアノソロの伴奏パターンとしてよく使う左手のアルペジオのご紹介をします
ピアノソロの基本的なアレンジの形は
右手:メロディー、左手:伴奏でアレンジされており
左手は主に伴奏(ハーモニー付け)の役割を担うことが多いです
伴奏のパターンは色々ありますが
その中でもピアノソロによく使われている伴奏の形がアルペジオになります
アルペジオ=分散和音のことですので
和音(コード)についてなんだろう?と思われる方は
こちらの記事をご覧ください
きっと今練習している曲にもアルペジオは使われていると思います
どんなパターンなのか理解していきましょう
アルペジオとは
コード(和音)をバラバラに弾く奏法で色々な種類があります
アルペジオで伴奏を弾くことで、和音で(全音符や2分音符)弾くよりも華やかになるため
左手の伴奏パターンとしてよく使われます
こちらの和音(コード)をご覧ください
このコードはCといい、ド・ミ・ソを表しています
右手:メロディー、左手:コードをそのまま弾くと味気なく簡素な伴奏になります
そこで、アルペジオにすることでハーモニーに広がりが生まれます
左手アルペジオの種類
音域の狭いアルペジオ
コードの構成音(ド・ミ・ソ)をそのまま下から順に弾くアルペジオです
音域が狭いため弾くときに手を広げる必要がなく
初級者向けのアレンジに多く使われています
オクターブアルペジオ
コードの構成音(ド・ミ・ソ)のルート・5th・1オクターブ上のルートを弾くアルペジオです
音域が1オクターブになることで、ハーモニーに広がりが生まれます
ただ、3rd(ミ)の音を弾かないため
メジャー(明るい)コードか、マイナー(暗い)コードか伝わらないことから
3rdの音は右手でメロディーを弾きながら補うことが多いです
その点で、音域の狭いアルペジオよりも難易度が高いと言えます
10度のアルペジオ
コードの構成音(ド・ミ・ソ)のRoot-5th-10thを弾くアルペジオです
10th(10度)とは
ド〜ド=1オクターブ(8度)+ド〜ミ(3度)の音程のことで
3rdの音を1オクターブ上(この場合は高いミ)で弾きます
音域が広がり、なおかつコードの全ての音を鳴らすことができるため豊かな響きが生まれます
ピアノソロの中級以上のアレンジは10thのアルペジオを基本にして
さらに発展したアレンジに変化していきます
10thのアルペジオはスラーで弾きづらいかもしれませんが
手首をやわらかくして横にスライドするイメージで弾くとラクに弾けますよ
まとめ
今回はピアノソロの左手伴奏パターンの定番、色々なアルペジオについてお話ししました
今、練習している曲にもアルペジオはきっと使われていると思います
どんなふうにアレンジされているのか分析するとその曲を構造的に理解できるので
弾けるようになるスピードがアップします
楽譜を順に追うだけでなく、アレンジのパターンを確認してみましょう
最後まで読んでくださりありがとうございました!